ふくの日 (記念日 毎月29日)
毎月29日は「ふくの日」。「ふ(2)く(9)」という語呂合わせから生まれた、和菓子にまつわる記念日です。制定したのは、東京・品川に本社を置く総合食品商社の株式会社日本アクセス。2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。
「ふくの日」が目指しているのは、和菓子売場の活性化です。同社は毎月29日にあわせて消費者キャンペーンを実施し、マンネリ化しがちな売場に季節感のある和菓子の魅力を打ち出しています。一年を通じて旬の食材や風景を取り入れた和菓子は、食べるだけでなく眺めるだけでも幸福な気持ちにさせてくれる存在。その魅力を小売の現場に届けることが、この記念日の出発点になっています。
実は、同社が手がける「29」にまつわる記念日はこれだけではありません。2月9日は「大福の日」(ふぐにちなんだ「ふくの日」でもある)、5月29日は「幸福の日」、12月29日は「福の日」と、それぞれ語呂合わせと食文化を結びつけた記念日を展開しています。毎月29日の「ふくの日」とあわせると、年間を通じた販促の仕掛けが整っていることがわかります。
ところで、「日本アクセス」という社名には意外な歴史があります。かつては「雪印アクセス」として雪印乳業のグループ企業でしたが、2000年の雪印集団食中毒事件や2001年の雪印牛肉偽装事件の余波を受け、伊藤忠商事が雪印乳業の負債を肩代わりする見返りに、グループ内で黒字を維持していた雪印アクセスの株式を取得。2004年には伊藤忠商事が筆頭株主となり、雪印グループから離脱して現在の「日本アクセス」に社名を変更しました。解散した雪印食品の一部商品は「アクセスブランド」として継承され、現在も販売が続いています。
食品卸という表舞台に出にくいビジネスで、記念日という形を使って和菓子文化を広めようとする取り組み。毎月29日に和菓子売場をのぞいてみると、ふだんとは少し違う顔を見せているかもしれません。
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