情報セキュリティの日 (記念日 2月2日)
フィッシング詐欺の報告件数が年間119万件を超え、ランサムウェアによる企業被害が後を絶たない今、2月2日は「情報セキュリティの日」です。2006年(平成18年)10月、政府の情報セキュリティ政策会議において制定されました。この日には特に顕著な功績のあった個人や団体への表彰も行われています。
制定の直接の契機となったのは、2006年2月2日に同会議で策定された「第1次情報セキュリティ基本計画」です。官民を横断したセキュリティ意識の向上を国家方針として明確に位置づけ、以後、2009年の「第2次」、2013年の「第3次」と段階的に計画が更新されてきました。現在ではサイバーセキュリティ基本法(2014年制定)のもと、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が政府全体の政策を統括しています。
制度の整備が進む一方で、脅威の規模は拡大し続けています。警察庁の発表によると、2023年のフィッシング報告件数は約119万6,000件で前年比23.5%増と過去最多を記録しました。インターネットバンキングの不正送金被害は同年だけで約87億3,000万円に達し、こちらも過去最多です。企業へのランサムウェア攻撃も2024年上半期だけで114件が報告されており、病院や製造業など規模を問わず被害が広がっています。トレンドマイクロの調査では、過去3年間でサイバー攻撃被害を経験した企業は56.8%に上り、3年間の累計被害額は平均1.3億円、ランサムウェア被害を経験した企業に限れば平均1.8億円という数字も明らかになっています。技術的な対策だけでなく、経営層から現場スタッフまで組織全体のリテラシー向上が不可欠であることを、この記念日は改めて問いかけています。