つぼ漬の日 (記念日 2月2日)
パリパリとした歯ごたえと濃いしょうゆの風味が特徴の「つぼ漬」は、鹿児島県山川町(現:指宿市)周辺を発祥とする伝統的な漬物です。天日で干した大根を壺に入れて塩漬け・熟成させ、醤油や砂糖などの調味液で仕上げるのが基本の製法で、たくあん漬けと同様のべっこう色をしていますが、粒が小さくパリパリとした食感が独自の魅力となっています。干し大根由来の食物繊維が豊富で、発酵による乳酸菌も含まれています。
「つぼ漬の日」は、鹿児島県姶良市に本拠を置く九州新進株式会社が制定した記念日で、2月2日に設定されています。日付の由来は「つ(2)ぼ(bo)つ(2)け(ke)」という語呂合わせと、鹿児島ではちょうどこの時期に新物の干し大根が出回り始めることの2点が重なっています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されており、南九州の特産品であるつぼ漬を全国にPRすることが目的です。つぼ漬には「山川(やまがわ)漬け」という別名があります。鹿児島県山川町付近で多く作られてきたことに由来しており、1991年(平成3年)には鹿児島県のふるさと認証食品制度の対象にも指定され、地域ブランドとしての地位を確立しています。
高度経済成長期以降、首都圏や関西圏への出荷量が増えるにつれて、製法も変化していきました。伝統的な壺を使った漬け込みから大型タンクを用いた生産へと移行し、全国流通に対応する形で量産化が進んでいます。現在では甘さや塩分を抑えたもの、かつおだし風味のもの、柚子などの柑橘類を加えたものなど、バリエーションも豊富に展開されており、ご飯のおともとしてはもちろん、お茶漬けや酒の肴としても幅広く親しまれています。