人事の日 (記念日 2月2日)
毎年2月2日、人事担当者たちに向けた記念日があります。「じん(2)じ(2)」という語呂合わせから生まれた「人事の日」です。制定したのは、東京都港区北青山に本社を置く株式会社アイ・キュー(現・株式会社HRビジョン)。同社が運営する「日本の人事部」は、国内最大級の人事・労務ポータルサイトとして、現在35万人を超える正会員を抱えるまでに成長しています。
「人事の日」が生まれた背景には、日本の雇用をめぐる大きな変化があります。高度経済成長期には年功序列・終身雇用が人事制度の柱でしたが、1990年代のバブル崩壊を機に成果主義が普及し始め、2000年代以降は少子高齢化による労働人口の減少が加速しました。採用難が深刻化するなかで、人材育成や組織開発といった人事部門の役割は、かつての「賃金・勤怠管理」から「経営戦略の担い手」へと根本から変わりつつあります。この記念日の目的は、全国の人事担当者が職場や業種の垣根を越えてつながり、雇用や人材育成、組織開発について考える機会をつくることです。「日本の人事部」では人事担当者向けのセミナー開催や相談受付を通じて実務の最前線を支えており、記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
日本における人事担当者の仕事は、時代ごとに形を変えてきました。戦時中に転職が制限された結果として多能工化が進み、年齢・勤続年数・家族構成を基準とした賃金体系が定着しました。その後、高度経済成長を支えた年功序列体系は、バブル崩壊後に欧米型の成果主義へと置き換えられ、さらにリーマンショック後は「働き方改革」「ジョブ型雇用」といったキーワードが人事部門を揺さぶってきました。一つの記念日が、この積み重なった変遷を振り返る契機になっています。