ニゴロブナの日 (記念日 2月5日)

ニゴロブナの日

1500年の歴史を誇る滋賀県の発酵食品「鮒ずし」は、琵琶湖の固有種ニゴロブナなしには成立しません。ところがそのニゴロブナの漁獲量は、昭和40年代の推定500トンから平成9年(1997年)には18トンにまで激減しました。ニゴロブナの日は、この危機感を背景に、産地である滋賀県高島市が2010年(平成22年)に制定した記念日です。

日付は2月5・6・7日の3日間。「ニ(2)ゴ(5)ロ(6)ブナ(7)」という語呂合わせと、ちょうどこの時期に「鮒ずし」の熟成が最も進んで食べごろを迎えることが由来となっています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されており、期間中は高島市内の店舗で各種サービスが実施されます。

鮒ずしの起源は奈良時代にまで遡ります。長屋王家木簡や平安時代の『延喜式』には「鮨鮒」の記録が残り、近江国から朝廷への貢納品であったことが記されています。米と塩で漬けこむ製法は1500年以上かけて受け継がれ、農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれました。高島市には元和5年(1619年)創業の老舗「喜多品老舗」が現存し、江戸初期から続く製法を今に伝えています。

ニゴロブナの名前には諸説ありますが、有力な説の一つは「似五郎鮒」という表記です。尺(約30cm)を超えると、同じ琵琶湖水系固有種のゲンゴロウブナに外見が似てくることから、そう名付けられたとされています。卵を多く持つメスが特に珍重され、その卵ごと米と塩で1年以上漬けこんだものが「本ニゴロの鮒ずし」として高値で取引されます。

2月7日は「フ(2)ナ(7)」の語呂合わせから「フナの日」でもあり、ニゴロブナの日最終日と重なります。