世界女性器切除根絶の日 (記念日 2月6日)

世界女性器切除根絶の日

世界には現在、女性器切除(Female Genital Mutilation、FGM)を経験して生きている女性・少女が2億3,000万人以上存在します。2016年時点の統計と比べて約15%、3,000万人増加しており、今なお年間数百万人規模で被害が続いています。この慣習の根絶を世界に呼びかけるのが2月6日の「世界女性器切除根絶の日」です。深刻なのは低年齢化の傾向で、ケニアでは過去30年間でFGMを受ける平均年齢が12歳から9歳に下がっており、教育や介入が届きにくい年齢層にシフトしています。ユニセフとUNFPAは、今のペースではSDGs目標の2030年までの根絶には程遠く、このまま進めばさらに2,700万人が被害を受けると警告しています。

FGMとは、宗教的・文化的慣習として主にアフリカ・中東・アジアの一部地域で行われてきた、女性器の一部を切除あるいは切開する行為です。成人儀礼や婚姻の条件として実施されることが多く、現在もナイジェリア、ソマリア、エジプトなど30カ国以上で報告されています。施術による大量出血・感染症・慢性的な痛みは深刻で、命を落とすケースも少なくありません。

ユニセフの調査では、FGMを受けた女性の約4人に1人にあたる5,200万人が医療従事者によって施術を受けています。「医療化」という新たな問題が生じており、衛生的な環境での施術が慣習の継続を正当化する口実になりかねないと指摘されています。

国際社会でこの慣習への批判が高まったのは1970年代頃からです。2003年に当時のナイジェリア大統領夫人ステラ・オバサンジョが国連人権委員会に提案し、国際的な啓発デーとして採択。その後、2012年の国連総会で正式に2月6日を国際デーとして制定しました。英語の正式名称は「International Day of Zero Tolerance for Female Genital Mutilation」で、「ゼロ・トレランス(一切容認しない)」という強い姿勢が込められています。