双葉・二葉の日 (記念日 2月8日)
双子葉植物の種子が発芽すると、最初に地上へ顔を出すのは2枚の小さな葉です。これが「双葉」(二葉)と呼ばれる子葉で、発芽直後は種子に蓄えられた養分を使いながら光合成を始め、本葉が展開するまでのあいだ植物を支える最初の器官として機能します。野菜も花も、やがて大木になるものも、みなこの段階を経て育ちます。
植物の分類上、子葉が2枚の植物を双子葉植物、1枚の植物を単子葉植物と呼びます。進化学の観点では、双子葉類のほうが単子葉類より進化過程の前段階にあたり、双子葉植物の2枚の子葉が変化して単子葉植物の1枚の子葉になったと考えられています。トウモロコシやイネが単子葉植物の代表例であるのに対し、アサガオやヒマワリ、多くの樹木は双子葉植物に属します。2月8日は「双葉・二葉の日」です。俳人で植物研究家の野川美澪氏が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。日付は冬から春へと向かう季節感と、「ふた(2)ば(8)」という語呂合わせに由来しています。花も野菜も大木も、初めは小さな双葉からだが、それは大地の芽吹き、生命力、希望を意味する——本葉が生えてくるまでの僅かな時間を慈しむ心を大切にしたいとの思いが込められています。
「双葉」「二葉」という言葉は、植物の名称を超えて人名・地名・企業名として広く使われています。地名の例としては、東京都板橋区双葉町、福島県双葉郡双葉町、東京都品川区二葉などがあります。名称としては「双葉」の表記が多く用いられる傾向があります。発芽したばかりの植物の姿を名称に選ぶことには、始まりや成長への期待を込める日本語の感覚が映し出されています。
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