とらふぐ亭の日 (記念日 2月9日)
ふぐには「鉄砲」という別名があります。「当たると死ぬ」ことから、猛毒を持つふぐを鉄砲に見立てた呼び方です。その略称「鉄(てつ)」が、てっさ(薄造りの刺身)やてっちり(鍋)という料理名の語源になっています。ふぐ料理には、こうした独特の隠語文化が今も残っています。
2月9日は「とらふぐ亭の日」です。「ふ(2)ぐ(9)」の語呂合わせに由来し、東京都新宿区歌舞伎町に本店を構える「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」を運営する株式会社東京一番フーズが制定しました。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
同社は1996年(平成8年)の創業以来、ふぐ料理をより身近なものにするという理念のもと、首都圏を中心に多店舗展開を進めてきました。また、長崎県平戸市でとらふぐの養殖事業にも取り組んでおり、飲食店経営と資源確保を一体で手がけているのが特徴です。
とらふぐの養殖生産量は長崎県が全国の約47%を占め(令和元年)、熊本・大分を合わせた九州三県で国内生産の約7割以上を担っています。一方、天然とらふぐの資源量は2002年から2019年にかけて約1,000トンから534トンへと半減しており、養殖による安定供給の重要性が増しています。とらふぐは食べられる部位が限られており、筋肉(身)、皮、精巣(白子)のみが可食部です。肝臓や卵巣には強力な毒素テトロドトキシンが含まれるため、調理は都道府県ごとに設けられた免許制度のもと、専門の調理師だけが扱えます。とらふぐ亭でいう「泳ぎとらふぐ」とは、水槽で生かした状態のふぐをその場でさばくスタイルを指しています。