世界マメの日 (記念日 2月10日)

世界マメの日

「pulse(パルス)」という英単語に、「豆類」という意味があることをご存知でしょうか。複数形の「pulses」で豆類全般を指す言葉で、2月10日の「世界マメの日」の英語名は「World Pulses Day」です。日本語では「世界豆デー」と表記されることもあります。

この記念日は、国連の専門機関である国際連合食糧農業機関(FAO)が中心となって制定しました。きっかけは2016年(平成28年)の「国際マメ年」(International Year of Pulses:IYP)の成功にあります。豆類の重要性への認識を世界的に広めるこの取り組みが大きな反響を呼んだことを受け、2018年(平成30年)12月の国連総会で2月10日が「世界マメの日」として正式に制定され、翌2019年(平成31年)から毎年実施されています。

制定の目的は、世界の食料としての豆類の重要性について広く知ってもらうことです。この日を中心に、豆類の栄養価や環境へのメリットを伝えるイベントが各地で開催されます。栄養面では、豆類はタンパク質や食物繊維を豊富に含む一方で脂肪が少なく、血液中のコレステロールを下げたり血糖値のコントロールを助けたりする効果が知られています。

環境・農業面での役割も見逃せません。豆類は土壌中の窒素固定を行う性質があり、化学肥料の使用を減らして土壌を改善する効果があります。農家にとっても経済的な安定をもたらす作物であり、家庭レベルでの食料安全保障にも貢献します。これらの特性から、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)における持続可能な食料生産の文脈でも、豆類は重要な位置を占めています。SDGsの目標2(飢餓をゼロに)、目標3(すこやかに)、目標12(つくる責任つかう責任)、目標13(気候変動に具体的な対策を)などと深く関わっています。

日本にも豆にまつわる記念日が複数あります。10月13日の「豆の日」、2月3日の「大豆の日」、6月4日の「蒸し豆の日」などがそれにあたります。世界マメの日は、こうした日本の豆文化とも重なる、身近な食材を改めて見つめ直す機会といえます。