フルートの日 (記念日 2月10日)
フルートは、人類が生み出した最古の楽器のひとつです。旧石器時代、人々は動物の骨に穴を開けて音を鳴らしていました。その原始的な管楽器が数千年の時間をかけて進化し、現在のコンサートフルートへとたどり着きました。3オクターブにわたる音域を持ち、高音域では倍音が少なく透き通るような音色を奏でるこの楽器は、オーケストラの中にあっても埋もれることなく澄んだ旋律で聴く人の心をつかみます。そんなフルートの魅力をより多くの人に届けるため、国内のフルートメーカーや楽器販売店などで構成する日本フルート普及推進協議会(JFPA)が「フルートの日」を制定しました。日付は「フ(2)ルート(10)」という語呂合わせから2月10日とされており、2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
この日を中心に、協議会の協賛各社の店舗やギャラリーなどで「フルート無料体験会」が開催されます。対象は、フルートに触れたことがない方はもちろん、かつて演奏していたものの諦めてしまった方も含まれます。演奏を始めるきっかけの日となることを目的としており、間口を広く構えたイベントが全国各地で展開されます。
現代のフルートは材質によって音色が大きく異なります。入門者に多く選ばれる白銅製(銅とニッケルの合金)はどの音域でもバランスがよく明るい音色が特長で、上位モデルになるにつれ銀製、金製へと移行します。17世紀から19世紀にかけて管楽器製作者テオバルト・ベームが金属製の管と多数のキイを備えた設計を確立し、これが現代フルートの原型となりました。木製のフルートも存在しており、それぞれが独自の響きを持っています。
音楽の習い事に関して、昔から「6歳の6月6日から始めると上達する」という言い伝えがあり、6月6日は「楽器の日」とされています。また、6月17日はフルート奏者の横田美穂氏を中心とした音楽ユニット「オトのハコブネ」にちなんだ「オトのハコブネの日」です。フルートにまつわる記念日が複数設けられているのは、それだけこの楽器が人々の生活に根づいていることの表れといえます。フルートの日を、久しぶりにあの澄んだ音色を思い出す一日にしてみてください。