尿もれ克服の日 (記念日 2月20日)
健康な女性の4人に1人が経験するとされる尿もれ。潜在患者数は600万人以上と推計されているにもかかわらず、実際に病院を受診する人は1割にも満たないのが現状です。2月20日は「尿もれ克服の日」として、この身近な健康問題への認識を広めることを目的に制定されました。
制定したのは、大阪府大阪市西区に事務局を置く「ひまわり会」です。排尿障害の病気を克服した元患者の女性らで構成されるこの団体が、2005年(平成17年)に制定しました。日付は「尿(2)もれ(英語でtoo=2)(0)」という語呂合わせに由来します。尿もれで悩む女性がゼロになることを願って設けられた記念日であり、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
尿もれは大きく3つの種類に分類されます。咳やくしゃみ、運動など腹部に圧力がかかった際に漏れてしまう「腹圧性尿失禁」、急な尿意を我慢できずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」、そしてその両方の症状が混在する「混合型尿失禁」です。このうち最も多いのが腹圧性尿失禁で、全体の6割以上を占めるとされています。腹圧性尿失禁の主な原因は出産や加齢などによる骨盤底筋の衰えであり、骨盤底の筋肉を鍛える体操、尿道をつり下げるTVT手術、治療薬の服用といった方法で改善が期待できます。いずれも医療機関での適切な診断と指導のもとで取り組むことが大切です。
尿もれは生活の質(QOL)に直接影響を及ぼす症状でありながら、「恥ずかしい」「年齢のせい」と放置されがちです。しかし適切な治療によって改善できるケースは多く、一人で抱え込まずに専門医に相談することが克服への第一歩となります。「尿もれ克服の日」は、そうした一歩を踏み出すきっかけを社会全体で後押しするために設けられました。