世界友情の日 (記念日 2月22日)

世界友情の日

「ボーイスカウトの父」と呼ばれるロバート・ベーデン=パウエル卿と、その妻オレブには、ひとつの不思議な縁があります。生まれた年こそ違えど、ふたりの誕生日はともに2月22日で一致していました。この偶然ともいえる一致が、国際的な記念日を生み出すことになりました。

「世界友情の日」は、1963年(昭和38年)のボーイスカウト世界会議において制定され、1965年(昭和40年)から実施が始まりました。国境を越えて人と人との絆を深めることを目的としており、「国際友愛の日」とも呼ばれています。現在、世界169か国、約4000万人が参加するボーイスカウト運動の精神そのものが、この記念日には込められています。

ベーデン=パウエル卿はイギリスの軍人であり、作家でもありました。南アフリカでの従軍経験がボーイスカウト運動の着想源となり、1907年、イギリス南部のブラウンシー島に20人の少年たちを集めて8日間の実験キャンプを行いました。階級も出身も異なる少年たちが共に生活し、助け合いながら自然のなかで成長していく様子は、卿の理想そのものでした。翌1908年、その体験をもとに著した『スカウティング フォア ボーイズ』はたちまちベストセラーとなり、読者である少年たちが各地で自発的にスカウト活動を始めました。運動はイギリス全土からヨーロッパ、さらに世界へと急速に広まり、遊びや冒険を通じて自立心・協調性・リーダーシップを育むというシンプルな理念が、国境を問わず少年たちの心をとらえていきました。

ボーイスカウトでは毎年2月22日に近い活動日に「B-P祭」と呼ばれる団集会を開き、創始者夫妻への敬意を表す慣例があります。世界中のスカウトが同じ日に創始者を思い、友情の意味を問い直すこの日は、運動の理念を次世代へ伝える大切な機会でもあります。