デコポンの日 (記念日 3月1日)
果実の上部にポコッとした凸(デコ)がある、あの特徴的な形でおなじみの「デコポン」。1991年(平成3年)2月28日、熊本県から初めて出荷され、東京の青果市場でデビューを飾りました。この日を記念して、日本園芸農業協同組合連合会が「デコポンの日」を制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。当初は見慣れない形が話題を呼びましたが、その強い甘みが評判となり、やがて全国へと広まっていきました。
「デコポン」は品種名ではなく、熊本県果実農業協同組合連合会が持つ登録商標です。品種の正式名称は「シラヌヒ(不知火)」で、「清見(きよみ)」と「ポンカン」を交配させて生まれました。親ゆずりの豊かな甘みと、ポンカンの香り高さを兼ね備えているのがこの品種の特徴です。だからといって、シラヌヒならどれでも「デコポン」と名乗れるわけではありません。全国の柑橘関係農協県連合会を通じて出荷されたシラヌヒのうち、糖度13度以上・酸度1度以下という厳格な品質基準を両方クリアしたものだけが「デコポン」の名を使用できます。糖度と酸度のバランスを数値で規定しているのがポイントで、甘さが十分でも酸味が強すぎれば基準外になります。この厳しい選別が、デコポンのブランド価値を支えています。
旬は12月頃から翌4月にかけてで、年明け以降に出回るものは酸味が落ち着いて甘みが増す傾向があります。主産地は熊本県・愛媛県・和歌山県・広島県・佐賀県の5県で、全国生産量の約8割をこの5県が占めています。発祥の地・熊本県は今も最大の産地で、愛媛県や和歌山県も温暖な気候を活かして大量に生産しています。
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