女のゼネストの日 (記念日 3月3日)
1975年10月24日、アイスランドの女性の90%が仕事も家事も放棄しました。首都レイキャビクには2万5000人が集結し、男女の賃金格差や政治参加の不平等に抗議しました。この「女性の休日」と呼ばれるゼネストは、翌年の性別賃金格差禁止法の成立につながり、1980年には世界初の直接選挙による女性大統領、ヴィグディス・フィンボガドゥティルの誕生を後押しする大きな要因となりました。
「女のゼネストの日」は、このアイスランドの歩みに触発されて生まれた日本の記念日です。1996年(平成8年)に来日した当のフィンボガドゥティル大統領の演説が直接のきっかけとなり、1997年(平成9年)から全国各地の実行委員会が実施するようになりました。目的は男女共同参画社会の実現と「男女平等基本法」の制定を求めることで、3月3日が選ばれたのは雛祭り、すなわち女の子の節句であることによります。「ゼネスト」はゼネラル・ストライキ(general strike)の略で、労働者が一斉に業務を停止する全国規模の行動を指します。アイスランドでは1985年(昭和60年)にも10周年を記念した第二回のゼネストが行われ、フィンボガドゥティル大統領自身もその日は登庁しませんでした。
日本版の「女のゼネスト」は、職場を離れることだけでなく、家事や育児といった無償労働の放棄も呼びかけるものとして構想されました。女性が担ってきた有償・無償を問わない労働の総量を社会に可視化させることが、この行動の核心にあります。制定から約30年が経つ現在も、男女間の賃金格差や管理職比率の差など、解消されていない課題は残っています。