差し入れの日 (記念日 3月4日)

差し入れの日

3月4日は「差し入れの日」です。職場で疲弊している同僚に、コンビニのスイーツやコーヒーをそっと差し出す。あの行為には、言葉では届かない気遣いが込められています。日本残業協会(東京都新宿区)が制定したこの記念日は、決算前の繁忙期にあたる3月に「さ(3)し(4)いれ」の語呂合わせで設けられ、一般社団法人・日本記念日協会に認定されています。「差し入れ」という言葉の歴史は、現代のオフィスよりずっと古くにさかのぼります。江戸時代には芝居小屋の楽屋や職人の仕事場へ食べ物や飲み物を届ける習慣があり、「中に差し入れる」ことが語源とされています。歌舞伎役者や職人たちが長時間の労働をこなす場所で、外から差し入れを届ける行為は「あなたの仕事を応援している」という意思表示でもありました。その精神は現代の職場にも受け継がれています。

日本残業協会は、残業の是非を問う団体ではありません。仕事を頑張る人たちが前向きな気持ちになることで効率を上げ、日本を明るく元気にすることを目指しています。記念日当日には「残業美人」候補たちによる差し入れイベントなども行われており、単なる記念日の枠を超えた活動になっています。同協会はLINEスタンプも手がけており、ユニークな切り口で「働く文化」に光を当てています。

会社で行き詰まっているとき、突然差し出されたお菓子ひとつが、その日の仕事を最後まで乗り切る力になることがあります。コスト換算すれば数百円でも、タイミングと気持ちが重なると効果は別物です。差し入れの日は、そうした小さな応援の積み重ねが職場の空気を変えるきっかけになることを思い出させてくれます。3月4日、職場の誰かに何かを差し入れてみてはいかがでしょう――とは言いません。ただ、今日が「その日」であることを知っているだけで、少し誰かの顔が思い浮かぶのではないでしょうか。

参考リンク: