スカーフの日 (記念日 3月4日)

スカーフの日

ヨーロッパのカトリック教会では、女性がミサに参加する際、頭に三角形や四角形のベールを被るのが礼儀とされていました。しかしベールを忘れてしまう女性が多く、そのため首に巻いておくようになったのがスカーフの起源と言われています。三角形の「3」と四角形の「4」を組み合わせて3月4日をスカーフの日に定めたのは、まさにその歴史的由来にちなんだもので、日本スカーフ協会が制定し、2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。春先にスカーフを取り入れるファッションが増える時季でもあり、3月4日という日付にはふたつの意味が重なっています。スカーフの魅力をより多くの人に知ってもらうことが、この記念日の目的です。

スカーフ(scarf)とは、綿・麻・絹・ポリエステル・ウールなどの薄手の布を正方形や三角形に仕立てた装飾品で、主に女性が身につけます。首に巻けば「襟巻き」、頭を覆えば「ヘッドスカーフ」や「ベール」、制服に合わせれば「ネッカチーフ」と、巻き方や用途によって呼び名が変わるのも特徴です。一枚の布がさまざまなスタイルに対応できる汎用性の高さが、長く愛されてきた理由のひとつでしょう。

日本のスカーフ産地として知られるのが神奈川県横浜市で、国内生産量の約80%を占めています。横浜は明治時代に生糸の主要輸出港として栄えた歴史を持ち、その絹織物の技術と流通基盤がスカーフ産業の礎となりました。受注生産方式が主流で、約350の関連業者が分業体制を組んで一枚のスカーフを仕上げます。デザイン・染色・縫製・検品と工程ごとに専門の職人が携わるこの仕組みは、横浜スカーフの品質を支えてきた独自のものです。