安藤百福の日 (記念日 3月5日)

安藤百福の日

400億食。これが2016年時点でのカップヌードルの累計販売数です。世界80ヵ国で愛されるこの食品を生み出したのは、大阪出身の発明家・安藤百福(あんどう ももふく)。3月5日は、その安藤百福の誕生日にちなんだ「安藤百福の日」です。日清食品ホールディングス株式会社が制定し、日本記念日協会に認定されています。

安藤百福は1910年(明治43年)3月5日に生まれ、2007年に96歳で亡くなりました。彼の最大の功績は、1958年(昭和33年)に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明したことです。当時、戦後の食糧難が続く日本で、誰もが手軽に食べられる麺食品を作りたいという思いから、自宅の裏庭に作った小屋で研究を続けました。試行錯誤の末に生み出した「瞬間油熱乾燥法」という技術が、インスタントラーメンの原点となりました。

さらに1971年(昭和46年)9月18日、安藤はカップヌードルを発売します。容器がそのまま食器になるという発想は、当時の常識を大きく覆すものでした。販売数ランキング(2006年時点)では「オリジナル(しょうゆ)」が発売以来首位を守り続け、「シーフード」「カレー」と続きます。今日でもその序列は多くの人に親しまれています。

安藤が残した言葉に「人間にとって一番大事なのは創造力であり、発明、発見こそが歴史を動かす」があります。記念日はこの思いを後世に伝えることを目的として、2010年(平成22年)の生誕百年を機に制定されました。安藤の誕生の地である大阪府池田市には「安藤百福発明記念館 大阪池田」があり、インスタントラーメン誕生の歴史や開発の過程を体感できます。

なお、8月25日はチキンラーメンが初めて発売された日として「即席ラーメン記念日」に制定されています。一人の発明家の執念が、現代の食卓をどれほど変えたか、3月5日に改めて振り返ってみてください。