世界一周記念日 (記念日 3月6日)
1967年2月24日、日本航空の世界一周西回り路線が営業を開始しました。第1便は小雨の羽田空港を12時30分に出発し、東京からホノルル、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、パリまたはフランクフルト、ローマ、カイロ、テヘラン、ニューデリー、バンコク、香港を経て東京に戻る壮大な旅路でした。アジアの航空会社として初の世界一周路線であり、日本の航空会社としても唯一の快挙でした。
この路線が実現するまでには長年の障壁がありました。日米航空協定によって日本の航空会社は世界一周路線を持てなかったのです。その制約が解かれたことで、日本航空はついに地球を一周する航路を手にしました。高度経済成長期のただ中、日本の技術力と国際的プレゼンスを示す象徴ともなりました。廃止から半世紀以上が経った2015年(平成27年)時点でも日本発着の世界一周直通路線は存在せず、複数の航空会社を乗り継ぐことで初めて世界一周旅行が可能になります。かつて一本の路線で地球を丸ごとつないでいた時代のロマンは、現代の航空網では再現されていません。関連する記念日として、6月21日は「世界一周の日」、10月25日は「民間航空記念日」に定められています。
しかし栄光の路線は5年で幕を閉じます。1972年(昭和47年)に廃止された背景には、二つの要因が重なっていました。一つは大西洋路線の旅客数が振るわなかったこと。もう一つは、1972年に日本航空が連続して航空事故を起こし、国際路線用のDC-8型機を3機失ったことです。運航可能な機材が一気に減少し、世界一周という大きな輪を維持する余裕がなくなってしまいました。
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