スマートストックの日 (記念日 9月6日)

スマートストックの日

2011年3月11日の東日本大震災では、発生翌日にはスーパーやコンビニエンスストアから飲料水・食料品・日用品が一斉になくなりました。「いつ入荷するかわからない」という不安が連鎖的な買い占めを招き、被災地から遠く離れた地域でも棚が空になる光景が続きました。必要な人に必要なものが届かないという、備蓄不足が生んだ社会問題です。

この経験を教訓に、「無駄な買い占めをせず、日頃から必要量を少しずつ備えておく」という意識が広まっていきました。その考え方を体系化したのが「ローリングストック法」です。普段使いしている食料や飲料を少し多めに買い置きしておき、古いものから消費しながら補充していく方法で、賞味期限切れを防ぎながら常に一定量の備えを維持できます。

「スマートストックの日」は、「キリンアルカリイオンの水」を製造・販売するキリン株式会社が制定した記念日です。震災をきっかけに高まった備蓄意識を継続的に喚起しようと設けられました。日付は2つあり、3月6日は「みな(3)おす、む(6)だなく」(見直す・無駄なく)、9月6日は「く(9)らし、む(6)だなく」(暮らし・無駄なく)という語呂合わせに由来します。一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。

推奨される備蓄量の目安は、1人あたり3日分から1週間分とされています。飲料水であれば1人1日3リットルが基準で、3日分なら9リットル、1週間分なら21リットルです。食料品も同様に、レトルト食品・缶詰・乾麺・インスタント食品など、調理の手間が少なく長期保存できるものを中心に揃えておくと安心です。「1週間分も保管するのは難しい」と感じる場合は、まず3日分からスタートし、徐々に増やしていくのが現実的です。ローリングストックなら日常的に消費・補充を繰り返すため、保管スペースが膨らみ続けることもなく、家庭の状況に合わせて無理なく備えを積み上げられます。

スマートストックが目指すのは、「備えているつもり」ではなく「実際に使える備え」を日常に組み込むことです。年に2度、3月と9月にこの記念日を迎えるたびに、賞味期限の確認と補充を習慣にしておくだけで、いざというときの安心が着実に積み重なっていきます。