ビールサーバーの日 (記念日 3月8日)

ビールサーバーの日

ビールの泡は「邪魔者」ではない。あのクリーミーな泡がフタの役割を果たし、炭酸が抜けるのを防ぎながら、最後の一口までビールをおいしく保ってくれている。そして、その泡を思いどおりに操れるのがビールサーバーの真骨頂だ。

3月8日は「ビールサーバーの日」。「サー(3)バー(8)」の語呂合わせから、茨城県ひたちなか市でビールサーバーの販売・レンタルを手がける木村栄寿氏が2001年(平成13年)に制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録された記念日です。冬の間に眠っていたビールサーバーを点検・掃除し、いよいよ来るビールシーズンへ備えるタイミングとして位置づけられています。

ビールサーバーのコックには、実は2つの出口があります。手前を倒すとビール液が出て、奥に押し込むと泡が出る仕組みです。奥に押し込んだとき、細い通路を勢いよく流れてきた液体が一気に開放されることで、ガスが膨張して泡になります。液体と泡を別々に制御できるからこそ、バーや居酒屋で見慣れたあの「黄金比率」—ビール液7:泡3—が実現できるのです。

温度管理もビールサーバーの重要な役割です。生ビールは一般的に4〜8℃が最適とされており、温度が高すぎると泡が立ちすぎ、低すぎると炭酸が抜けにくくなって飲み心地が損なわれます。飲食店のビールがおいしく感じられるのは、温度・圧力・注ぎ方の三拍子が揃っているからこそです。「サーバー」はもともと料理の配膳や飲料の給仕に使われる道具の総称で、ウォーターサーバーやコーヒーサーバーも同じ仲間にあたります。春の訪れとともに冷えたジョッキを手にする機会が増えるこの季節、縁の下でビールのおいしさを支えるサーバーの仕組みに、ふと目を向けてみてください。