サヴァ缶の日 (記念日 3月8日)
累計1200万個を売り上げた「サヴァ缶」の誕生は、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた三陸の水産業を立て直したいという思いからでした。一般社団法人「東の食の会」、岩手缶詰株式会社、岩手県産株式会社の三者が企画・製造・販売をそれぞれ担い、2013年9月に商品化されました。「サ(3)ヴァ(8)」の語呂合わせにちなんだ3月8日が記念日として制定され、2017年(平成29年)に日本記念日協会に認定・登録されています。商品名の由来はフランス語で、サバを指す「Maquereau(マクロー)」にちなんで「元気ですか?」を意味する「Ça va?(サヴァ?)」と命名されました。国産サバのオリーブオイル漬けという組み合わせとおしゃれなパッケージデザインが話題を呼び、震災から受けた支援を全国へ返したいという気持ちが込められた一缶として、岩手発の復興ブランドに成長しました。
発売から約10年で売上高は約35億円に達しました。オリーブオイル漬けをはじめ、オリーブオイルのアジアンテイストやレモンバジル味など複数のバリエーションが展開され、贈り物や非常食としても幅広い層に人気を集めました。三陸産サバを使った缶詰が全国の量販店に並ぶ光景は、震災後の岩手にとって確かな手応えでした。
ただし、近年はサバの不漁と原材料の高騰、製造工場の操業休止が重なり、2025年には在庫限りでの販売終了が発表されています。復興の象徴として走り続けた商品が節目を迎えたことは、多くの関係者や消費者に惜しまれています。記念日である3月8日は、この缶詰が刻んだ歩みと三陸の水産業への思いを振り返る日でもあります。