酢酸の日 (記念日 3月9日)
食酢大さじ1杯(15ml)に、約750mgの酢酸が含まれています。この酢酸こそが、米酢・穀物酢・黒酢・リンゴ酢など、あらゆる食酢に共通する主成分です。3月9日は「さ(3)く(9)さん」の語呂合わせから、ミツカングループが制定した「酢酸の日」。食酢の主成分である酢酸の作用を広く知ってもらうことを目的としています。酢酸は、酢酸菌が糖やアルコールを発酵させることで生まれる有機酸の一種で、食酢には3〜5%程度含まれており、あの特有の酸味と鼻をつく刺激臭の正体がこの成分です。殺菌・防腐効果があることから、酢漬けや寿司飯など、保存食・発酵食品の世界で長く利用されてきました。酢酸以外にも乳酸・コハク酸・リンゴ酸・クエン酸などが含まれていますが、割合で見ると酢酸が最も多く、食酢の性格をほぼ決定づけています。
近年の研究では、酢酸を毎日継続的に750mg摂取することで、内臓脂肪の減少・血圧の低下・運動後の疲労軽減・食後血糖値の上昇抑制といった複数の効果が報告されています。ミツカンはこの知見をもとに、酢酸由来の3つの機能性を持つ調味酢「いいこと酢」を開発・発売しており、「食べながら健康管理」を提案する商品展開が続いています。
ミツカングループの創業は1804年(文化元年)、愛知県半田市。酒粕を原料にした粕酢づくりから始まり、江戸前寿司の普及とともに事業を拡大してきた、食酢業界の老舗メーカーです。現在は「ミツカン」「RAGÙ」「Bertoli」など国内外のブランドを展開するグローバル企業ですが、その出発点はやはり酢酸菌と発酵の力にあります。「酢酸の日」は、そのルーツにあたる成分を改めて社会に伝えようとする取り組みです。