コモンウェルス・デー (記念日 5月24日、毎月第2月曜日、3月第2月曜日)
かつて「帝国の日(Empire Day)」と呼ばれていたこの記念日は、大英帝国の繁栄の象徴であったヴィクトリア女王の誕生日、5月24日に由来しています。1904年にイギリスで制定されたのち、1958年に「コモンウェルス・デー(Commonwealth Day)」へと改称され、現在では3月の第2月曜日に移されています。
ヴィクトリア女王は1819年5月24日、国王ジョージ3世の孫として生まれました。1837年、伯父ウィリアム4世の崩御にともない18歳で即位し、1901年に亡くなるまでの約64年間にわたって君臨しました。この時代はイギリスが世界最大の帝国へと発展した時期と重なり、「ヴィクトリア朝」「ヴィクトリア時代」という言葉が今日でも広く使われています。
「コモンウェルス(the Commonwealth)」とは、イギリスとかつての植民地・自治領から構成される国家連合「イギリス連邦」のことです。現在は56か国が加盟しており、人口にして世界の約3分の1を占める規模を持ちます。「エンパイヤ・デー」という名称が持つ帝国主義的な色合いを薄め、加盟国間の対等な関係を重視する方向へと転換したのが1958年の改称でした。現在の「コモンウェルス・デー」は毎年3月の第2月曜日に定められており、イギリス国王(現在はチャールズ3世)はこの日にメッセージを発信し、ウェストミンスター寺院では各国の代表が集まる式典が開催されます。一部の加盟国ではこの日が公式の祝日となっており、5月24日という日付はすでに使われなくなりましたが、女王の誕生日に端を発したこの記念日は、帝国から連邦へという歴史的な変遷を静かに物語っています。
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