円周率の日 (記念日 3月14日)
円周率3.14159265…の最初の3桁「3.14」が3月14日と一致することから、この日は「円周率の日」とされています。最初にこの日を祝ったのは1988年、アメリカ・サンフランシスコの科学博物館エクスプロラトリアムで働いていた物理学者ラリー・ショウです。職場の仲間たちとパイ(円形のパイ菓子)を囲んで祝ったことが始まりとされており、その後、世界各地に広まっていきました。
祝い方にも独特のこだわりがあります。3月14日の1時59分または15時9分がもっとも縁起のよい時刻とされており、これは日付「314」と時刻「159」または「159」を並べると円周率の先頭6桁「3.14159」になるためです。パイを食べる、映画「π」を観る、円周率の暗唱に挑戦するなど、様々なかたちで祝われています。一部の学校の数学科では、この日に合わせてパーティーが催されることもあります。
アメリカでは2009年3月14日、連邦下院が「全米円周率の日」(National Pi Day)とする決議案を可決しました。決議では学校でこの日を活用し、生徒に円周率を教えて「数学を学ぶ魅力を伝える」よう呼びかけています。日本では1997年(平成9年)、公益財団法人日本数学検定協会が同じ3月14日を「数学の日」に制定しています。数学を生涯学習として子どもから大人まで楽しめるものに発展させたいという趣旨で設けられた記念日です。
3月14日はドイツ生まれの理論物理学者アルベルト・アインシュタイン(1879〜1955年)の誕生日でもあります。
円周率の定義は「円周の長さ÷直径」で、どんな大きさの円でも常に同じ値になります。小学校では「3.14」(場合によっては「3」)と習い、中学校からは「π(パイ)」という記号で表されます。この値は割り切れない無理数であり、現時点でも計算が続けられています。2022年時点では100兆桁以上が求められています。
3月14日以外にも「円周率の日」と呼ばれる日は複数あります。アルキメデスが求めた近似値22/7にちなむ7月22日、中国で求められた近似値355/113にちなむ12月21日1時13分、元日から314日目の11月10日などがその例です。一つの数学定数がこれほど多くの記念日を生み出しているのは、円周率がそれだけ人類にとって身近で根本的な数値であることを示しています。