ミールオンデマンドの給食サービスの日 (記念日 3月16日、9月4日)

ミールオンデマンドの給食サービスの日

高齢者施設の厨房では、少人数のスタッフが毎日数十人から数百人分の食事を作り続けています。体力的な負担、衛生管理の難しさ、そして慢性的な人手不足——介護施設における食の現場は、長年にわたって多くの課題を抱えてきました。「美味しい食事」が高齢者の生活の質を左右するにもかかわらず、それを支える仕組みは十分に整備されてこなかったのが実情です。

3月16日と9月4日は「ミールオンデマンドの給食サービスの日」です。3月16日は「ミ(3)ー(1)ル(6)」、9月4日は「給(9)食(4)」の語呂合わせに由来します。岡山県倉敷市に本社を置く株式会社ミールオンデマンドが制定し、2019年(平成31年)に一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。

同社が提案するのは、セントラルキッチン方式のクックチル食材を活用した給食直営サービスです。クックチルとは、加熱調理した食品を急速冷却し、チルド状態で保存・配送する調理方式のこと。温かい料理を現場で一から作るのではなく、衛生的に管理された専用工場で調理し、施設のスタッフが盛り付けや再加熱だけを担う仕組みです。これにより、少人数でも安定した品質の食事を提供できるようになります。また、セントラルキッチンと複数のストックセンターで冷凍食材を常時保有しており、災害時にも迅速な食材供給が可能な体制を整えています。

特徴的なのは「ハイブリッド型」のアプローチです。完全に外部委託するのではなく、手作り調理とクックチルを組み合わせた「良いとこ取り」の運営を提案しています。常食・軟菜食・ミキサー食・ゼリー食・ムース食など6種類の食形態と、業界最多水準となる約20種類の治療食にも対応し、病院から特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅まで幅広く利用されています。

さらに同社では、食事の中身だけでなく「食卓の演出」にもこだわります。食器は食事の満足感に大きく影響するという考えから、こだわりの器を必要数、無料で貸与するサービスも展開しています。味だけでなく、目でも楽しめる食事を届けることで、高齢者の日々の生活に小さな豊かさをもたらすことを目指しています。

福祉施設の給食の質と効率をどう両立させるか、社会全体の課題です。低コストでハイクオリティな食事を届ける同社の取り組みは、高齢者ケアの食を支える新しいモデルといえます。