ミユキ野球教室の日 (記念日 3月17日)

ミユキ野球教室の日

「♪紳士だったら知っている〜、服地はミユキと知っている〜」。このCMソングを聴いたことがある方は、昭和のテレビ文化をリアルタイムで体験した世代かもしれません。毎週日曜の朝、日本テレビ系列で33年間にわたって放送され続けた「ミユキ野球教室」は、プロ野球ファンに親しまれた歴史的な番組です。

番組を一社提供し続けたのは、愛知県名古屋市西区に本社を置く御幸毛織株式会社です。1905年(明治38年)創業の同社は、紳士服地をはじめとするテキスタイルからアパレルまでを一貫生産してきたメーカーで、昭和30年代から長期にわたってテレビ番組のスポンサーを務めました。その番組名に冠した「ミユキ」は、社名の読み方(みゆき)をカタカナにしたものです。

「ミユキ野球教室」は1957年(昭和32年)3月17日に放送を開始し、1990年(平成2年)3月25日まで続きました。放送回数は通算1696回。初期は野球評論家の中澤不二雄が出演し、野球の技術をゲストとともに解説する教養番組の色合いが強い内容でしたが、その後プロ野球情報番組へと転向しています。当初はモノクロ放送でしたが1971年(昭和46年)10月3日からカラー放送に移行し、昭和の終わりまで毎週欠かさず電波に乗り続けました。30年以上・1696回という数字は、一社提供の冠番組としては異例の長さです。

番組の顔となったのが冒頭のCMソング「ミユキの歌」で、作曲は山本直純が手がけました。「♪ミユキミユキ服地はミユキ〜」の旋律は、番組終了から30年以上が経つ今も記憶に残っている人が少なくありません。

3月17日が「ミユキ野球教室の日」に選ばれたのは、この第一回放送日にちなんでいます。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。番組の存在を後世に残し、昭和のテレビとプロ野球が一体となった文化を伝え続けることが制定の目的とされています。