明治村開村記念日 (記念日 3月18日)
敷地面積約100万平方メートル——東京ドーム約21個分の広さに、明治時代の建造物が点在する野外博物館が愛知県犬山市にあります。「博物館明治村」、通称「明治村」は1965年(昭和40年)3月18日に開村した施設で、近代化の波に押し流されようとしていた明治期の建築物を現地移築・保存するという、当時としては画期的な試みから生まれました。
開村当初の展示施設は15件でした。札幌電話交換局・京都聖ヨハネ教会堂・森鴎外と夏目漱石がかつて暮らした住居など、明治の生活や文化を象徴する建物ばかりです。その後も移築・保存が続き、蒸気機関車なども含めた展示件数は2018年(平成30年)時点で67件に達しています。半世紀余りで4倍以上に拡大しました。
67件のうち11件が国の重要文化財に、1件が愛知県有形文化財に指定されており、残る多くの建物も登録有形文化財に名を連ねています。単なる復元模型ではなく、実際に明治時代に建てられ・使われた本物の建造物が集まっている点が、他の施設にはない価値です。運営は公益財団法人・明治村が担い、日本のテーマパークとしての敷地面積ランキングでは第3位に位置します。同じ名鉄グループが運営する犬山市の「リトルワールド」が第2位、第1位は長崎県佐世保市の「ハウステンボス」です。歴史保存施設でありながらこれほどの面積を確保していることは、開村時の先見性を物語っています。
広大な敷地と明治建築群はロケ地としても重宝され、数多くのドラマ・映画の撮影に使われてきました。ゲーム「明治東亰恋伽」とのコラボレーション、夏季には世界コスプレサミットのサブ会場提供など、歴史施設の枠を超えた活用でも知られています。建物の保存と現代文化との接点を両立させる姿勢が、60年近くにわたって多くの人を引き寄せ続けています。
参考リンク: