ツイッター誕生日 (記念日 3月21日)

ツイッター誕生日

「just setting up my twttr」。2006年3月21日、たった24文字のこの投稿が、その後10億人以上が使うプラットフォームの幕開けとなった。投稿したのはジャック・ドーシー。当時29歳のプログラマーが、社内実験的なプロジェクトとしてサービスを立ち上げた瞬間でした。

Twitterの起源は、SMS(ショートメッセージサービス)にある。オデオ(Odeo)という音声配信スタートアップに在籍していたドーシーは、リアルタイムで「自分が今何をしているか」を短文で共有するシステムを構想していた。SMS の文字数制限である140文字を基準に据えたのも、そのためだ。当初のサービス名は「twttr」——母音を省いた略称で、のちに「Twitter」へと改名される。Twitterとは英語で「鳥のさえずり」「興奮してしゃべること」を意味する。短く、軽く、連続する。まさにそのサービスの本質を言い表している。

2006年7月に一般公開されると、翌2007年のサウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)で爆発的な注目を集める。会場内に設置された大型スクリーンにツイートがリアルタイム表示され、フォロワー数が会期中に3倍に膨れ上がった。この瞬間からTwitterは「ニュースより速いメディア」として認知されていく。

日本では2008年4月に日本語版が公開された。当初は一部のテクノロジー愛好家の間で使われるにとどまったが、2009年ごろから著名人や政治家がアカウントを開設し、急速に普及した。「〜なう」という表現が流行語になったのも2010年のことで、日本語とTwitterの相性の良さを示すエピソードとして語られることが多い。140文字という制限が、俳句や短歌に慣れ親しんだ文化と親和性が高いと、海外メディアが指摘したほどでした。

プラットフォームとしての転換点は2022年に訪れる。イーロン・マスクが約440億ドルで買収し、翌2023年にサービス名を「X」に変更。青い鳥のロゴは姿を消し、「X」というアルファベット一文字が新たなアイデンティティになった。マスクはXをメッセージ・決済・動画配信を統合した「万能アプリ」へと進化させる構想を示している。

ドーシーが送った最初のツイートは2021年、NFTとして290万ドル(当時のレートで約3億円)で落札された。一行のテキストがこれほどの価値を持つのは、それが単なる投稿ではなく、デジタルコミュニケーションの歴史そのものだからでしょう。