散歩にゴーの日 (記念日 3月25日)

散歩にゴーの日

高齢者が転倒を恐れて外出を控えるようになると、それ自体が体力低下や寝たきりの引き金になります。その悪循環を断ち切ろうという発想から生まれた記念日が「散歩にゴーの日」です。3月25日の日付は「さん(3)ぽに(2)ごー(5)」の語呂合わせで、ユニ・チャーム株式会社が2010年(平成22年)に制定しました。春の陽気に誘われて外出が増える季節に合わせ、転倒リスクを気にせず花見や散歩を楽しんでほしいというメッセージが込められており、高齢者が積極的に体を動かし続けられる社会をつくりたいという意図があります。制定の直接のきっかけは、同社が販売する「ライフリー 転ばぬ先のあんしんガードル」のPRです。この製品は、まさかの転倒時に大腿骨の付け根を衝撃から守るヒップガードを内蔵しています。素材にはバドミントンラケットでも知られるヨネックス社製のパワークッションを採用しており、衝撃吸収性能は折り紙つきです。それでいながら、アウターに響かない薄さと軽さ、やわらかな着け心地を実現している点が最大の工夫といえます。

なぜ大腿骨の保護にそれほど力を入れるのか。大腿骨頸部骨折は転倒が主な原因であり、骨折した人のおよそ50%は歩行能力が低下します。寝たきり状態や死亡につながるケースも少なくなく、高齢者の生活の質を大きく左右する骨折として医療・介護の現場で長く問題視されてきました。日本では年間約20万件の大腿骨頸部骨折が発生しているとされており、その約90%以上が転倒によるものです。ヒッププロテクターはスウェーデンなど北欧の介護現場では早くから普及しており、骨折リスクを大幅に下げる効果が報告されています。ガードルひとつが深刻なリスクを日常のなかで軽減できるという考え方は、予防介護の観点からも注目に値します。