黒ラベルの日 (記念日 4月1日)

黒ラベルの日

1970年代、ビールといえば熱処理を施した瓶・缶製品が主流で、生ビールはビヤホールや飲食店でしか飲めないものでした。「本当に美味しい生ビールを家庭でも味わってもらいたい」——そのひとつの問いに答える形で、サッポロビールは1977年(昭和52年)4月1日、「サッポロびん生」を全国発売しました。時代に先駆けた選択でした。

市場の反応は、社内の想定をはるかに超えるものでした。初年度の売上は800万箱。これは当初計画の3.3倍に相当します。発売早々にファンの間で広まったのが「黒ラベル」という呼び名です。黒地に白い文字が印象的なラベルのデザインを見た愛飲家たちが自然と使い始めた愛称で、正式名称の「びん生」よりも「黒ラベル」と呼ぶ人の方が多数派になっていきました。企業が命名するのではなく、消費者が商品に名前をつけるという、珍しい経緯を持つブランドです。

1985年(昭和60年)には、アメリカにおける日本製ビールのシェア第1位を獲得。さらにその地位を30年以上にわたって維持し続けました。国内で支持を集めるだけでなく、海外市場でも長期にわたって評価されてきた実績です。

国内では1989年(平成元年)、ファンがつけた愛称「黒ラベル」を正式なブランド名として採用。消費者発祥の名前が公式名称になるという、他に例を見ない形でブランドが確立されました。その後、サッポロビールのナンバーワン商品へと成長し、2017年(平成29年)には誕生40周年を迎えています。

「黒ラベルの日」は4月1日。「サッポロびん生」の全国発売日が記念日の起点です。東京都渋谷区恵比寿に本社を置くサッポロビール株式会社が制定し、2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。名付け親であるファンへの感謝と、これからも愛されるブランドであり続けるという決意が、この記念日には込められています。