熊本甘夏の日 (記念日 4月1日)
1949年(昭和24年)、熊本県南部の芦北郡田浦町で7人の有志が甘夏の栽培を始めました。その翌年1950年(昭和25年)には日本で初めて出荷用の本格栽培がスタートし、以来70年以上にわたって熊本は全国第1位の生産量を誇るブランド産地へと育ってきました。4月1日は「熊本甘夏の日」です。熊本県果実農業協同組合連合会が、熊本甘夏が熊本市場に出荷されて2006年(平成18年)に50年を迎えたことを記念して制定し、日本記念日協会に登録されました。
4月に入ると熊本甘夏の販売量が一気に増え、本格的な需要期を迎えます。この旬のタイミングに合わせた日付には、甘夏の美味しさをより多くの人に知ってもらいたいという生産者の思いが込められています。
甘夏の歴史を遡ると、もともとは酸味が強い夏みかんが原型です。昭和初期に夏みかんの枝の変異から甘い果実が偶然発見され、それが「甘夏」として広まりました。熊本での栽培は田浦町の7人からスタートし、1本の木から接ぎ木を繰り返しながら天草地域・宇城地域へと広がりました。最盛期には年間10万トン近い生産量を誇りましたが、時代の変化により近年は約7,000トン規模まで縮小しています。それでも全国シェア1位の座は守り続けています。
甘夏の特徴は、やや厚めの皮と甘酸っぱくさわやかな風味です。ビタミンCを豊富に含み、生食はもちろんジュースやゼリー、マーマレードなど加工品としても幅広く使われています。旬は3月から5月ごろで、冬に収穫した実を一定期間貯蔵して酸味を落ち着かせてから出荷するのが一般的なスタイルです。4月の甘夏は貯蔵によって甘みと酸味のバランスが整い、もっとも食べやすくなる時期に当たります。