清水寺・みずの日 (記念日 4月3日)

清水寺・みずの日

京都・清水寺の原点は、「音羽の滝」と呼ばれる一筋の清水にあります。奈良時代末期、修行僧の賢心が霊夢のお告げに従って北へ向かい、音羽山の麓で清らかな霊泉を見出したのが清水寺の始まりとされています。その水は「延命水」「黄金水」とも称され、以来1,200年以上にわたって人々の信仰を集めてきました。寺の名「清水寺」自体が、この音羽の滝の清水に由来するものです。

4月3日は「清水寺・みずの日」です。日付は「し(4)み(3)ず」と読む語呂合わせによるもので、1998年(平成10年)に、京都・清水寺をはじめ全国の清水寺が連携する「全国清水寺ネットワーク会議」が制定しました。「清く静かに澄んだ水は平和の象徴であり、畏敬の念を持たれるもの」という考えのもと、環境の浄化と心の浄化を目指す日と定められています。記念日は一般社団法人「日本記念日協会」にも認定・登録されました。

この日、京都・音羽山清水寺では「心と地球の浄化祈願祭」と、水の恵みに感謝を捧げる合同法要が営まれます。全国各地の清水寺から僧侶が集い、水と環境への祈りが捧げられます。単なる観光名所としての清水寺ではなく、水を守り伝える宗教的な実践の場としての側面が、この日には強く前面に出ます。

音羽の滝は現在、三筋に分かれて流れ落ちています。向かって左から「健康長寿」「恋愛成就」「学業成就」のご利益があると伝わり、長蛇の列をなす参拝者が柄杓で霊水を口にする光景は清水寺の名物ともなっています。ただし三筋に分かれたのは中世以降のこととされ、もとは参拝者が並んで水を汲めるよう便宜上設けられたものといいます。信仰の形が時代とともに変化しながらも、水そのものへの敬虔な思いは変わらずに受け継がれてきました。

水は命の根源であり、清らかさの象徴です。4月3日はその水に感謝し、自然環境を見つめ直す日です。