葉酸の日 (記念日 4月3日)

葉酸の日

妊婦の約6割が葉酸不足に陥っているという現実がある。それでも日本では2000年(平成12年)に厚生労働省が葉酸摂取の勧告を行い、2002年(平成14年)には母子手帳への記載も始まるなど、認知を広げる取り組みが続いてきました。「葉酸の日」は、その啓発活動をさらに後押しするため、葉酸の学術研究者や管理栄養士らが発起人となって設立した一般社団法人「葉酸と母子の健康を考える会」(京都府京都市西京区)が制定した記念日です。

日付は「よ(4)うさん(3)」と読む語呂合わせで、4月3日に設定されています。記念日は一般社団法人「日本記念日協会」により認定・登録されており、同会では各種セミナーやイベントを通じて「葉酸」の役割や効能について情報を発信しています。

葉酸は水溶性のビタミンB群の一種で、タンパク質や核酸の合成に関わり、細胞の生産・再生を助ける栄養素です。レバー・緑黄色野菜・果物などに多く含まれますが、加熱調理や長期保存による酸化で壊れやすいため、新鮮な生野菜や果物が効率的な摂取源になります。大量の飲酒は吸収と代謝を妨げることも知られています。特に妊娠期・授乳期の女性にとって、葉酸は欠かせない栄養素とされています。妊娠初期に胎児の神経管が形成される時期に母親が葉酸を十分に摂取することで、無脳症や二分脊椎症など神経管閉鎖障害のリスクを下げられることが研究で明らかになっています。新しい細胞が急速に作られるこの時期は、葉酸の必要量も通常より高まります。

妊娠に気づいてから葉酸を摂り始めても、神経管が形成される妊娠4〜8週ごろにはすでに手遅れになるケースがあります。そのため、妊娠を計画する段階から意識的に摂取しておくことが重要とされています。「葉酸の日」は、こうした知識を妊婦や妊娠を考えている女性に広く伝える機会として設けられています。