読み聞かせの日 (記念日 4月3日)

読み聞かせの日

絵本を開き、声に出して読む。ただそれだけのことが、子どもの言葉の世界をどれほど広げるか――4月3日は「読み聞かせの日」です。日付は「よ(4)み(3)」の語呂合わせで、大阪府大阪市中央区に本部を置く一般社団法人・日本朗読検定協会が制定し、日本記念日協会に認定・登録されています。同協会は読む人と聴く人の心をつなぐ朗読の研究や、朗読検定・読み聞かせ検定などを手がけており、読み聞かせ文化のさらなる普及と振興を目的として記念日を制定しました。記念日に合わせて読み聞かせや朗読に関するイベントを開催し、その魅力を広める取り組みが続けられています。

読み聞かせとは、主に乳幼児期から小学校年齢の子どもに対して、話者がともに絵本などを見ながら声に出して読んで聞かせる行為です。テレビやスマートフォンとは異なり、大人が隣に座って語りかけるように読む時間は、子どもにとって固有の体験となります。聞く力・言葉から想像する力・文章の理解力・本に対する興味を育てる効果があるとされ、情動教育の観点からも注目されています。

読み聞かせの効果については、国内外の研究でさまざまな知見が積み重ねられてきました。語彙の習得にとどまらず、感情の言語化や他者への共感といった側面への影響も指摘されています。絵本の絵を見ながら話を聞くことで、文字の習得以前の段階から「物語の構造」を体感できる点も特徴のひとつです。学校や図書館では保護者や地域ボランティアによる読み聞かせ活動が広く行われており、朝の時間帯に定期的に実施している小学校も多くあります。日本朗読検定協会が手がける読み聞かせ検定は、こうした活動をより充実させたい人が技術を客観的に確認する機会として設けられています。4月3日は、身近にある絵本を手に取るきっかけとなる日でもあります。