KOBE JAZZ DAY 4/4 (記念日 4月4日)

KOBE JAZZ DAY 4/4

1923年(大正12年)4月、神戸の旧オリエンタルホテルでバイオリニストの井田一郎が率いた日本初のプロジャズバンド「ラフィング・スターズ」が演奏を披露しました。これが日本における最初のプロバンドによるジャズ演奏とされており、以来、神戸は「日本のジャズ発祥の地」として知られるようになりました。アメリカで20世紀初頭に生まれたジャズが太平洋を渡り、わずか数十年のうちに日本の港町で花開いたのは、神戸が持つ国際都市としての素地があってこそのことでした。当時から外国航路の客船が停泊するたびに船上のダンスバンドが上陸してホテルやパーティーで演奏を行い、異国の音楽が自然な形で街へと溶け込んでいったのです。

開港以来、さまざまな外来文化をいちはやく受け入れてきた神戸の土壌が、ジャズという新しい音楽を根づかせる力となりました。1950年代ごろにダンスブームが落ち着くと、「踊るジャズ」から「聴くジャズ」へと楽しみ方が変わり、神戸には日本独自の文化である「ジャズ喫茶」が数多く誕生しました。

そうした歴史的背景を持つ神戸のジャズ文化を未来へとつないでいくため、公益財団法人・神戸市民文化振興財団が「KOBE JAZZ DAY」を制定しました。神戸市中央区に本部を置く同財団は、神戸市の豊かな文化の創造を目的としてさまざまな芸術文化事業を展開しており、ジャズという音楽の力によって神戸の街を活性化させることをこの記念日に込めています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。

日付の4月4日には、音楽的な理由が込められています。ジャズの代名詞ともいえる4ビート、すなわち4/4拍子にちなんで「4/4(エイプリル・フォース)」とし、4月4日が選ばれました。1923年の最初の演奏が4月のことだったとわかっているものの、正確な日付は記録に残っていないため、こうした遊び心ある由来が日付の根拠となっています。

「ジャズの街神戸」推進協議会では、4月4日を中心に神戸文化ホールや野外ステージでジャズの記念イベントを開催しています。まちなかにジャズが流れるこの日は、ジャズファンにとってはもちろん、普段ジャズに親しみのない人々にとっても神戸の音楽文化に触れる貴重な機会となっています。なお、関連する記念日として1月22日は「ジャズの日」に制定されており、日本各地でジャズを楽しむ機会が設けられています。