開発と平和のためのスポーツの国際デー (記念日 4月6日)
1896年4月6日、ギリシャのアテネで第1回近代オリンピック大会が開幕しました。古代ギリシャで行われていたオリンピックに着想を得たフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵(1863〜1937年)が提唱し、14か国・約241名の選手が参加して実現したこの大会が、「開発と平和のためのスポーツの国際デー(IDSDP)」の出発点となっています。国連総会は2013年(平成25年)9月、この歴史的な開幕日にちなんで4月6日をIDSDPとして制定し、スポーツが持つ力を開発と平和の目的に活かすことを世界に呼びかける日と定めました。
国連がIDSDPを制定した背景には、スポーツの役割を国際社会の課題解決と結びつける視点があります。身体活動そのものだけでなく、他者への敬意や対話の促進、子どもと若者の生きる力の育成、障害の有無にかかわらない社会参画、男女平等の推進など、スポーツが担う社会的機能を国連は5つの柱として整理しています。人権の向上や社会的・経済的発展への影響も、制定の根拠として明示されています。
毎年4月6日前後には、国連広報センターやスポーツ庁、各国の関連機関がシンポジウムやイベントを開催します。日本でも元オリンピック選手たちがSDGs各ゴールに関するメッセージを発信しており、アスリートが国際デーの発信者として前面に立つ点は、他の国際デーとは異なる特徴です。
クーベルタンはスポーツに、競技の場を超えた国際相互理解の可能性を見ていました。それから130年近くが経ったいま、国連はその考え方を「開発と平和」という言葉で引き受け、スポーツを外交や社会変革の文脈に位置づけています。