シンハービールの日 (記念日 4月8日)

シンハービールの日

タイ王室から「神鳥ガルーダ」の紋章を授与されたビールが、世界に一つあります。1933年(昭和8年)にバンコクの名家出身、プラヤー・ピロムパクディによって設立されたブンロート・ブリュワリー社が生んだ「シンハービール」です。ドイツとの技術提携によって醸造されたタイ初の純国産ビールで、名前の「シンハー」はサンスクリット語で「獅子」を意味します。ラベルのシンボルも、古代神話や壁画に登場するタイ伝統の獅子から取られています。

そのシンハービールを日本に輸入する株式会社池光エンタープライズが、2008年(平成20年)に4月8日を「シンハービールの日」として制定しました。この年はブリュワリー設立から75周年という節目にもあたります。日付は「シ(4)ンハー(8)」の語呂合わせと、ビールが一段と美味しく感じられる季節を迎えることが由来です。世界50ヵ国以上で愛飲されるシンハービールの美味しさをアピールすることを目的としており、制定当初は一般社団法人・日本記念日協会の認定を受けました。ただし2023年(令和5年)4月時点では、同協会の認定記念日としての確認はできなくなっています。

味わいの特徴は、しっかりとしたモルトの風味とホップの効いたキレにあります。飲み進めると苦みのあるアルコール感が続き、その後にほのかな甘さが追いかけてくるという独特の余韻が楽しめます。アルコール度数は5.0%。日本では主にタイ料理店やエスニックレストランで提供されており、スパイシーな料理との相性は抜群です。世界的なビール評論家マイケル・ジャクソンが選ぶ「世界の一流ビール500」にも選出された実績があり、その品質は国際的にも認められています。

ブンロート・ブリュワリー社は現在、ビール事業を核としながら食品・飲料・不動産・小売りなど50社以上の子会社を擁するコングロマリットへと発展しています。タイを代表する財閥の一つでもあり、シンハービールはその象徴的なブランドです。4月8日は、タイの誇るプレミアムビールを手に取るきっかけとして覚えておいて損はない日かもしれません。