シートの日 (記念日 4月10日)

シートの日

ブルーシートはなぜ青いのでしょうか。実は「青い顔料が一番安かったから」「さわやかな色だったから」「空や海の色に近いから」など、複数の説があり、定説はありません。工事現場や運動会、お花見、そして台風・地震後の屋根養生と、日本人にとってこれほど馴染み深い道具でありながら、青い理由すら曖昧なまま普及してしまったわけです。4月10日は「シートの日」です。「シー(4)ト(10)」という語呂合わせと、新年度の節目であることを理由に、岡山県倉敷市に本社を置くブルーシートの大手メーカー・萩原工業株式会社が2014年(平成26年)に制定しました。工事・建築・イベント・防災と幅広い場面で使われるブルーシートをより多くの人にPRすることが目的です。

萩原工業が「ブルーシート」の原型となる「万能シート」を発売したのは1965年(昭和40年)のこと。当時は青ではなくオレンジ色が主流で、「オレンジシート」とも呼ばれていました。その後、青色に切り替わったのが現在のブルーシートの始まりです。同社はポリエチレンシートのトップメーカーとして、以来60年にわたって製品を供給し続けています。

「ブルーシート」は和製英語です。アメリカでは防水布を意味する「tarpaulin(タープオーリン)」を縮めた「tarp(タープ)」と呼びます。「tarpaulin」の語源はタール(tar)を塗ったキャンバス生地の覆い布(pall)で、もともとは船の上の積み荷を雨や波から守るための防水布でした。海運の現場で生まれた道具が、時を経て陸上のあらゆる場面に広がったわけです。

現代のブルーシートはポリエチレンなどの合成樹脂製で、軽量・安価・防水という三拍子が揃っています。特に災害時には屋根の応急修理に欠かせない資材として、報道映像でも必ず目にします。一見地味な青いシート一枚が、日本の暮らしと防災を支えている道具だということを、4月10日に改めて知っておくのも悪くありません。