浄水器の日 (記念日 4月13日)
水道水に塩素を加えると、水中の有機物と反応して「トリハロメタン」と呼ばれる化合物が生成される。この物質には発がん性があるとされ、1974年のアメリカ・ニューオリンズでの飲料水汚染をきっかけに欧米で社会問題化した。日本では1980年代に広く知られるようになり、家庭の蛇口から出る水への不安が一気に高まった。その不安を背景に浄水器市場は急速に拡大し、今日では台所の定番家電のひとつとして多くの家庭に普及している。水質への意識が高まった時代の流れが、現在の「浄水器文化」を形づくったといえる。
浄水器は、日本工業規格(JIS)において「ろ材または逆浸透膜を用いて水道水中の溶存物質などを減少させる機能をもつ水処理器具」と定義される。除去できる物質は製品によって異なり、残留塩素・トリハロメタン・重金属イオン・微生物など幅広い不純物に対応するものも多い。かつては活性炭フィルターが主流だったが、近年は逆浸透膜(RO膜)方式が普及し、除去性能は飛躍的に向上している。適切なフィルター交換を行うことで、高い浄水効果を長期にわたって維持できる。
4月13日は「浄水器の日」。「よ(4)い(1)み(3)ず」=「良い水」の語呂合わせによる。
一般社団法人・浄水器協会が制定し、日本記念日協会に認定・登録された記念日である。協会は1972年(昭和47年)4月に創立され、東京都港区愛宕に事務局を置く。「安心でおいしい水」の提供をコンセプトに掲げ、浄水器を信頼のおける家庭用品として定着させることを目的に活動している。記念日の日付には、協会の創立月である4月を選ぶことで「初心にかえって行動しよう」という意味も込められており、業界全体で水の安全と品質向上への意識を新たにする機会となっている。
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