オレンジデー (記念日 4月14日)
愛媛県はかんきつ類の生産量が全国トップで、温州みかんから伊予柑、ポンカン、不知火まで品目数は40を超える。全国のみかん生産量のうち約17%を愛媛が占めており、県南部や松山市周辺など地域ごとに栽培品種が異なる。その柑橘農家たちが1994年(平成6年)に発案し、JA全農えひめ(全国農業協同組合連合会愛媛県本部)が2009年(平成21年)に正式制定したのが「オレンジデー」です。日付は4月14日で、2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデーに続く「愛の記念日」として位置づけられており、一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されている。
この日には、カップルがオレンジまたはオレンジ色のプレゼントを贈り合う。バレンタインデーで愛を告白し、ホワイトデーで返礼をした後、その二人の愛情をさらに確かなものにするという意味が込められている。記念日を広めるため「オレンジまつり」などのイベントも各地で開催されており、産地・愛媛を中心に認知が広がっている。
オレンジがこの記念日に選ばれた背景には、果実そのものが持つ象徴的な意味がある。オレンジの木は一度にたくさんの実をつけることから「繁栄」「多産」のシンボルとされてきた。さらにヨーロッパでは、オレンジの花を花嫁の髪飾りやコサージュに用いる習慣が古くから根づいており、純白の花の清らかさと甘い香りが幸せな結婚生活を象徴するものとして大切にされてきた。「花嫁の喜び」という花言葉もそこに由来する。農業の豊かさと愛の象徴を兼ね備えた果実として、愛媛の柑橘農家にとってオレンジはこの上ない選択だったといえる。
なお、「みかんの日」は11月3日と12月3日が設定されており、オレンジデーとは別の制定経緯を持つ記念日です。また、オレンジデーの一ヵ月後にあたる5月14日は「マーマレードの日」となっており、柑橘にちなんだ記念日が春から初夏にかけて連なっている点も興味深い。
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