えのすいの日 (記念日 4月16日)
相模湾を一望できるガラス越しに、8,000匹のマイワシが光を反射しながら群泳する。新江ノ島水族館(通称:えのすい)を代表するこの光景は、首都圏の水族館でも類を見ない圧巻のスケールです。
4月16日は「えのすいの日」です。神奈川県藤沢市に位置する新江ノ島水族館が、2004年(平成16年)4月16日のグランドオープンを記念して制定しました。この日は館の基本テーマ「つながる命」に感謝するイベントが開催され、生き物と人との縁を改めて見つめなおす機会となっています。
新江ノ島水族館のルーツは、1954年(昭和29年)7月1日にオープンした「江の島水族館」にあります。加温・冷却装置を備えた近代的な展示を先駆けて導入したこの旧館は、70年以上にわたって蓄積した飼育技術と学術的知見を次世代へと受け継ぎました。現在の新館は、その遺産を土台に「エデュテインメント型水族館」として生まれ変わった施設です。
館内でひときわ目を引くのが、館のシンボルともいえる「相模湾大水槽」です。容量は約1,600トンにもおよび、浅瀬から海中まで相模湾の環境を立体的に再現しています。マイワシの群泳は一般に「シラス」とも親しまれており、常設展示としてシラスを公開しているのは国内でもえのすいだけとされています。かつてはこの大水槽で首都圏唯一となるシノノメサカタザメの飼育も行われており、希少種の保全という側面でも注目を集めていました。
クラゲの展示もえのすいの大きな魅力のひとつです。「クラゲファンタジーホール」は、60年以上にわたるクラゲ飼育研究の成果を結集した空間で、半ドーム状の天井と幻想的な照明の中に大小13の水槽が並びます。ホール中央には球型水槽「クラゲプラネット~海月の惑星~」が配置され、常時約14種類のクラゲが漂う様子は、まるで深海に迷い込んだかのような体験をもたらします。
ほかにも、深海生物を紹介する「深海コーナー」や、湘南の海と富士山を背景に繰り広げられるバンドウイルカとハナゴンドウのショーを楽しめる「イルカショースタジアム」など、見どころは多岐にわたります。相模湾と太平洋をテーマに約570種の生き物を飼育する新江ノ島水族館は、学びと感動を同時に届ける場所として、年間を通じて多くの来館者を迎え続けています。
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