みんなの保育の日 (記念日 4月19日)
日本の保育をめぐる環境は、ここ数年で大きく変化しています。待機児童数は2024年時点で2,567人と、ピーク時(2017年:26,081人)の10分の1以下にまで減少しました。一方で、保育士の有効求人倍率は2.42倍と全職種平均の約2倍に達しており、人材不足は依然として解消されていません。4月19日は、こうした保育の現状を社会全体で見つめ直す「みんなの保育の日」です。
この記念日を制定したのは、東京都品川区東大井に拠点を置く「子ども法人キッズカラー」です。同社は保育や子育てに役立つ遊び情報サイト「ほいくる♪」を運営しており、現場の保育士だけでなく、保育に関わるすべての人に向けた情報を発信しています。日付の「4月19日」は、「ほ(4=フォー)いく(19)」と読む語呂合わせに由来しています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
記念日設立の背景には、乳幼児期の育ちがもつ重さへの認識があります。人間の脳や情緒の基盤が形成されるのは、0歳から6歳にかけての乳幼児期です。この時期に近くにいる大人がどのように子どもと関わるかが、その後の成長に大きく影響すると言われています。キッズカラーは、保育士や親だけがその責任を担うのではなく、社会全体が「自分ごと」として保育を考える文化を育てたいという考えのもと、この日を設けました。
「みんなの保育の日」には毎年、保育に関するトークセッションや記念イベントが開催されます。対象は保育事業者にとどまらず、メディア・行政・企業など多様なステークホルダーが参加します。「子どもを社会みんなで育てる」というムーブメントを広げていくための場として位置づけられており、保育政策の議論や現場の声を共有する機会にもなっています。
日本では少子化が加速するなかでも、共働き世帯の増加により保育ニーズは高止まりしています。保育の質と量を同時に確保することは、現代社会における重要な課題のひとつです。