四川料理の日 (記念日 4月20日)

四川料理の日

「80÷4=20」という計算式から生まれた記念日があります。中国語で80は「bā shí(バーシー)」と読み、これが四川語で「すごく美味しい」を意味する言葉と同じ音です。4は「四川」の「四」で4月。80をその4で割れば20日。こうして4月20日が「四川料理の日」となりました。制定したのは、長野県諏訪郡富士見町に運営会社を置く「四川フェス実行委員会」で、2019年(平成31年)に一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。同委員会は2017年(平成29年)から「四川フェス」を開催しており、記念日認定の年には東京・新宿中央公園で名店が集結しました。その後も会場を変えながら継続され、2024年・2025年は中野セントラルパークが舞台となっています。

四川料理とは、中国四川省の郷土料理で、広義にはその周辺地域を含む共通の特徴を持つ料理群を指します。中国での一般的な呼称は「川菜(チュアンツァイ)」です。最大の特徴は、唐辛子と花椒(ホアジャオ)を組み合わせた「麻辣(マーラー)」の味わいで、舌がしびれるような辛さは他の中国地方料理にはない個性です。省都の成都が本場とされ、現地では「正宗川味(正真正銘の四川料理)」を掲げる店が軒を連ねます。麻婆豆腐、担担麺、回鍋肉、青椒肉絲、棒棒鶏といった料理がその代表格です。

日本への普及には陳建民という料理人の存在が欠かせません。四川料理店を東京に開いた陳建民は、NHKの料理番組「きょうの料理」に出演し、日本で手に入りやすい食材と日本人の口に合う味つけに工夫した四川料理を紹介しました。この働きかけが、四川料理を戦後日本の食卓へ根付かせるきっかけとなりました。