世界ペンギンの日 (記念日 4月25日)

世界ペンギンの日

毎年4月25日前後、南極のアメリカ観測基地「マクマード」にアデリーペンギンが現れます。この現象に着目した科学者たちが祝い始めたことが「世界ペンギンの日(World Penguin Day)」の起源です。

アデリーペンギンは4月ごろ繁殖地を離れて海へ移動し、移動ルートがマクマード基地の近くを通るため毎年同じ時期に姿を現します。南極大陸で実際に繁殖するのはアデリーペンギンとコウテイペンギンの2種のみで、コウテイペンギンはこの時期に海岸から50〜160kmも離れた内陸の氷原へと向かいます。1列になって移動するのは、雪面に隠れたクレバスや穴といった危険を先頭が確かめながら進むためだと考えられています。ペンギンは現在6属19種が確認されており、最大種のコウテイペンギンは体長100〜130cm、最小種のコガタペンギンは約40cmです。

翼はひれ状に変化して空を飛ぶ能力は失われましたが、水中では時速25km前後で泳ぐことができ、「水中を飛ぶ」と形容されるほど自在に動きます。主な餌はオキアミや小魚で、潜水しながら獲物を追いかけます。一夫一婦制で同じパートナーと長年連れ添う種が多く見られます。「ペンギン」という名前はもともと大西洋北部に生息していたオオウミガラスを指す言葉でした。オオウミガラスは飛べない大型の海鳥で、白黒の体色と直立した姿がよく似ていたことから同じ名で呼ばれるようになりました。しかしオオウミガラスは19世紀半ばに乱獲によって絶滅し、現在その名はペンギンだけが引き継いでいます。南極の秋、氷上を隊列で進む姿の背景には、こうした長い自然史があります。