世界知的所有権の日 (記念日 4月26日)
世界で年間300万件を超える特許が出願される現代において、その基盤となる国際的な知的財産保護の枠組みを支えているのが、世界知的所有権機関(WIPO:World Intellectual Property Organization)です。4月26日は、1970年のこの日にWIPOを設立する条約が発効したことを記念する「世界知的所有権の日」。2000年にWIPO自身が制定した国際デーです。
WIPOは国連の専門機関の一つで、本部はスイスのジュネーヴに置かれています。2018年時点で加盟国は191か国にのぼり、特許・商標・著作権といった知的財産権の国際的な保護を推進するとともに、PCT(特許協力条約)やマドリッド協定議定書など、各種国際条約と登録業務の管理・運営を担っています。
日本はWIPOの主要な加盟国として存在感を示しており、2023年のPCT(特許協力条約)に基づく国際特許出願件数では、中国・米国に次ぐ世界第3位(約4万8,800件)の実績を持ちます。特許出願の世界シェアは8.4%。日本企業の技術開発力の高さが、こうした数字にも表れています。
この記念日が設けられた目的は、知的財産が社会や経済の発展にどれだけ貢献しているかを広く伝え、創造的な努力に対する人々の理解を深めることにあります。
世界各国でイベントが開催されるこの日、特に中国では大規模なキャンペーンが展開され、知的財産の保護姿勢を内外に強くアピールしています。一方、日本では4月18日の「発明の日」が古くから定着しているため、わずか1週間ほどしか間隔のないこの日は、国内での認知度がまだ高いとは言えません。とはいえ、日本が世界有数の知財大国であることを考えれば、4月26日もまた、技術と創造の価値を改めて問い直す機会として注目されてよい日です。