ロープデー (記念日 4月27日)

ロープデー

人類が「縄」を使い始めたのは1万6000年以上前にさかのぼります。縄文土器には当時の縄の痕が残されており、石を縄でくくりつけた道具の使用も確認されています。これほど長い歴史を持つロープですが、その素材は時代とともに大きく変化してきました。4月27日の「ロープデー」は、「よ(4)いつ(2)な(7)」=「良い綱」の語呂合わせから生まれた記念日です。

天然繊維のロープを代表するのが「マニラロープ」です。フィリピン原産のマニラアサ(アバカ)の繊維から作られ、真珠のような光沢を持つ黄褐色が特徴です。水に浮くほど軽量でありながら耐水性に優れているため、長らく船舶用・漁業用の索具として世界中で重宝されてきました。同じく天然繊維のジュートロープ(コウマ由来)やパームロープ(ヤシ由来)、大麻繊維のヘンプロープなども古くから使われており、それぞれ産地の気候や植生を反映した素材です。ただし天然繊維全般に共通する弱点として、化学繊維ロープと比べた破断強度が1/3以下という点があります。用途によって素材を使い分ける知恵は、古代から変わらず受け継がれています。

現代のロープ市場の主役はナイロン・ポリエステル・ポリエチレンなどの化学繊維です。強度・耐久性・軽さを兼ね備え、登山用途ではドイツ語で「綱」を意味する「ザイル(Seil)」の名で親しまれています。英語の「ロープ(rope)」と同じ意味ですが、登山シーンでは今もザイルという呼び名が残っています。

船を港につなぐ係留索、山を登るクライミングロープ、橋を支える吊り線、競技場を区切るコーナーロープ——日常のあちこちにロープは潜んでいます。その存在を改めて意識してみると、素材の違いや用途の広さに驚かされます。