畳の日 (記念日 4月29日、9月24日)

畳の日

「たたむ」という動詞が名詞化して「たたみ」になった。使わないときは折り畳んで部屋の隅に置いたことが語源とされる、日本固有の床材の記念日が「畳の日」です。全国畳産業振興会が1997年(平成9年)に制定し、日本記念日協会により認定・登録されました。

日付は年に2回設けられています。春の4月29日は、畳の原料であるい草が田園を一面の緑に染めて育つ時期にちなみ、制定当時「みどりの日」であった日付が選ばれました。秋の9月24日は、「環境衛生週間」(9月24日〜10月1日)の初日であり「清掃の日」でもある日付で、冬の衣替え前に畳を上げて大掃除をすることを推奨する趣旨が込められています。制定者は京都府京都市南区に本部を置く全国畳産業振興会で、畳産業振興のための戦略的なPR事業を担う団体です。

畳の規格は全国で統一されているわけではなく、大きく4種類に分かれています。最も大きいのが京間(本間・関西間)で、豊臣秀吉が行った太閤検地の寸法に基づいているとされます。桃山時代の頃に京都を中心とした西日本で生まれた最も古い規格です。次いで中京間(三六間)、江戸間(関東間・五八間)と続き、最も小さいのが団地間(公団サイズ・五六間)です。江戸間が京間より小さい理由には興味深い歴史的背景があります。江戸幕府を開いた徳川家康が検地の際、1間(けん)の長さを豊臣秀吉の時代より意図的に短く設定したことで、より多くの年貢米を取り立てようとしたと伝えられています。

畳という素材そのものも、単なる床材にとどまらない特性を持っています。い草を編み込んで作られる畳表は、空気中の湿気を吸収・放出する調湿機能を備えており、断熱性や吸音性にも優れています。また、い草特有の香りには、気分を落ち着かせる効果があるとも言われています。こうした機能面での優位性と日本固有の文化としての価値を広く伝えることが、「畳の日」制定の目的です。4種類の主要規格のほかにも、縁なし畳として知られる琉球畳など、地域ごとにさまざまな規格が現在も使われています。