世界まぐろデー (記念日 5月2日)
世界で最も消費される魚の一つでありながら、その多くの種が乱獲の危機にさらされています。まぐろは80カ国以上が漁を行う国際的な水産資源であり、その持続可能な管理が世界規模で問われています。5月2日の「世界まぐろデー」は、こうした現状への国際的な意識を高めるために設けられた記念日です。
2016年(平成28年)12月の国連総会での決議により制定され、翌2017年(平成29年)から実施されています。国連が定める国際デーの一つで、英語では「World Tuna Day」と呼ばれます。制定の背景には、まぐろ漁がインド洋と太平洋でさらに拡大すると見込まれる一方で、個体数の減少が深刻化しているという現実があります。多くの国々が食の安全保障や雇用、経済開発においてまぐろ資源に大きく依存しており、その持続可能な管理は一国の問題では済まされません。この日は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の達成に向け、持続可能に管理された資源の重要性を認識する機会として位置づけられています。
マグロ(鮪)はサバ科マグロ属(学名:Thunnus)に分類される大型の肉食魚です。暖海性・外洋性・回遊性という特性を持ち、全世界の熱帯・温帯海域に広く分布しています。マグロ属にはクロマグロ、タイセイヨウクロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、ビンナガ、キハダ、コシナガ、タイセイヨウマグロの8種が含まれます。なお、英語の「Tuna」は「マグロ族(Thunnini)」全般を指す言葉であり、カツオやソウダガツオなども含む広い概念です。
マグロは泳ぎを止めると窒息してしまう魚です。口と鰓蓋を開けたまま海中を遊泳し続けることで海水を通して呼吸しているため、睡眠中でも泳ぎを止めることができません。回遊魚として知られるのはこの生理的な理由によるものでもあります。「マグロ」という名前の由来については、目が大きく黒い魚であることから「目が黒い」→「目黒」→「まぐろ」となったという説のほか、常温で時間が経つと真っ黒になることから「まっくろ」→「まくろ」→「まぐろ」と変化したという説もあり、どちらが正しいかは明確ではありません。