神戸港記念日 (記念日 1月1日)

神戸港記念日

1868年1月1日の正午、英米の艦隊18隻が一斉に祝砲を撃ちました。神戸港(当時は「兵庫港」)の開港を祝う砲声です。この日付は旧暦の慶応3年12月7日を新暦に換算したもので、1月1日が「神戸港記念日」となっています。兵庫・神戸の開港は安政五カ国条約で規定されていましたが、幕末の政情不安から延期が続き、幕府最後の年にようやく実現しました。

六甲山脈が海岸線のすぐそばまで迫る神戸の地形は、沖に出るとすぐに水深が急激に深くなる「天然の良港」を生みました。大型船が岸壁に横付けできるこの自然条件が、開港地に選ばれた理由の一つです。開港前の神戸村は人口わずか約3,600人の漁村でしたが、1889年の市制施行時には約13万4,700人の都市へと成長していました。

外国人居留地には欧米各国の商社や商人が集まり、1871年時点で400人余りだった居留外国人は1890年には2,000人を超えていました。英字新聞「The Far East」は「東洋における居留地として最も良く設計された美しい街」と称えています。居留地は1899年(明治32年)7月に日本側へ返還されましたが、旧居留地には現在も当時の洋館が数多く残っています。

当初の主な輸出品は生糸・茶・米・銅などでした。明治後半には輸入品にも外国製機械や綿花などが加わり、神戸は産業革命を支える貿易拠点となっていきました。1923年の関東大震災で横浜港が大きな打撃を受けると、横浜経由の生糸が神戸に集まり、神戸港はさらなる拡大を遂げました。横浜港と並ぶ「二大国際貿易港」として長く栄え、現在も東京港・横浜港・名古屋港・大阪港とともに日本の「五大港」の一つです。2017年には開港150周年を記念した事業が各地で実施されました。なお港の名称は1872年(明治4年)に「兵庫港」から「神戸港」に改称されています。