シンデレラの日 (記念日 1月5日)

シンデレラの日

1956年1月5日、ハリウッドの人気女優グレース・ケリーとモナコ公国のレーニエ3世が婚約を発表しました。フィラデルフィアの裕福な実業家の家に生まれ、18歳でニューヨークに出てモデルや舞台女優の道を歩み始めたグレースは、当時26歳。その婚約発表から世界中に「シンデレラ・ストーリー」として報道され、1月5日は「シンデレラの日」と呼ばれるようになりました。

グレース・ケリーの美貌は、同時代のスターであるマリリン・モンロー(1926〜1962年)の華やかなセクシーさとはまったく異なる種類のものでした。知的で落ち着いた気品を持ち、「クール・ビューティー」と評された彼女は、1950年代のハリウッドで急速にキャリアを築いています。1954年の映画『喝采』でアカデミー賞主演女優賞を受賞しており、アルフレッド・ヒッチコック監督との仕事でもその名を高めていました。レーニエ3世との出会いは、1955年のカンヌ映画祭がきっかけです。当初、予定していた女優が急病でキャンセルとなり、グレースが急きょモナコ大公宮殿を訪問することになりました。そこで大公に引き合わされ、その後、文通が続いて交際へと発展しています。

結婚式はアメリカのテレビで中継され、推定3000万人が視聴したと言われています。列席者は約600人、世界各国の王族や政府関係者も参列した格式高い式典でした。ウェディングドレスはMGMスタジオが制作し、シルクタフタとシャンティリーレースを組み合わせた精緻なデザインは、現在でもウェディングドレスの歴史的名作として語り継がれています。グレースは女優業を引退し、「グレース公妃」となりました。

ケリーバッグの誕生にも、グレースの存在が深く関わっています。結婚翌年の1957年、長女カロリーヌの妊娠中にパパラッチのカメラを避けるためエルメスの「サック・ア・クロワ」でお腹を隠したことが世界中で報道され、このバッグは「ケリーバッグ」として改名されました。現在に至るまでエルメスを代表するアイコンです。